世界中で幅広く行われる、出版翻訳について解説しましょう。
ここでは幅広く行われている、出版翻訳について解説する。
出版翻訳は文字通り、外国の書籍を日本で出版するために行う翻訳である。
非常に幅広いジャンルがあるが、このうち純文学については、専業の翻訳家だけでなく、外国文学の研究者や作家が手掛けることも少なくない。
純文学では、時代背景や文学全般に対する深い理解や専門性が求められるためである。
そこで、純文学以外の文芸作品が、一般の出版翻訳家の主な活躍の場となる。
例えば、小説、ミステリー、ロマンス、SF、ホラー、ファンタジー、児童書、映画のノベライゼーション、ノンフィクションなどだ。
こうしたエンターテインメント的な文芸の世界は、出版点数も翻訳書中で群を抜く。
文芸以外の分野では、学術書、専門書、一般教養書といった非文芸作品の翻訳がある。
政治経済、時事、科学技術、軍事、哲学、人生論、ビジネス、ライフスタイルと、そのジャンルはやはり多種多様。
専門性が高いものでは、それぞれのテーマに関する知識が必要不可欠であるため、学者、研究者、経済誌の編集者、テクニカルライターなどが翻訳に当たることも多い。
前項であげた例は出版翻訳の概要だが、すべてをきっちりカテゴライズすることは難しい。
伝記作品のように、文芸と非文芸の中間に位置する作品も少なからず存在するからだ。
児童文学の翻訳などは、作家や詩人の手にゆだねられることも多い。
ちなみに、雑誌や冊子などの印刷物の翻訳は一般的に、書籍などと区別してメディア翻訳のジャンルに含まれる。